連合作業分析をエクセルで【フォーマットもご紹介】

連合作業分析をエクセルで【フォーマットもご紹介】

今日は、製造業の現場改善ツールである『連合作業分析』について解説していきます。『連合作業分析』は知っているけど「実際にどのような手順で分析していけばいいのか」、具体的な作業にまで落とし込むとなると、なかなかイメージが沸かない人も多いと思います。今日は『連合作業分析』の概要以外にも、実際に使えるレベルにまで徹底的に深堀っていきます。

 

目次

1.『連合作業分析(マンマシンチャート)』の概要

2.『連合作業分析(マンマシンチャート)』の観察時のポイント

3.『連合作業分析(マンマシンチャート)』をエクセルで分析する際のフォーマット

 

気づき村

連合作業分析をエクセルで【フォーマットもご紹介】

まずは、ややこしい説明は後にして、イメージを最初に持っておくことは重要です。

『連合作業分析』は、別名『マンマシンチャート(MMチャート)』とも呼ばれる通り、以下のようなチャート図を作成し、分析することで知られています。

連合作業分析をエクセルで【フォーマットもご紹介】

※あくまでイメージですので、値は適当に入力しています。

 

本記事では、上記の『連合作業分析』について、順序立てて解説していきます。

 

1.『連合作業分析(マンマシンチャート)』の概要

『連合作業分析』の目的は、以下の流れにより、『人』と『設備』のバランスの適正性を分析する手法です。

【測定】:同一時間内における『人の作業内容』と『機械の稼働状況』を測定する

【視覚化】:測定した『人の作業内容』と『機械の稼働状況』をチャート図で視覚化する

【分析】:チャート図から、人や設備の過不足を把握する

 

『連合作業分析(マンマシンチャート)』の概要

 

上記の結果、見つかった『人』あるいは『機械』過不足の原因は、以下のようなものが考えられます。

①【人が何かの作業をしている時、ある機械が停止している】⇒機械に対して人が足りていない

②【機械は稼働しているが、人は何もしていない状況が多発している】⇒機械に対して人が過多である

③【機械が停止したが、人がそれに気づいていない】⇒過不足以外の原因。機械の停止ランプが点灯していても、それをみるまでは気づかない

④【段取できる人がいない】⇒過不足以外の原因。機械を動かすには事前にプログラミングしなければいけない。人は足りててもプログラミングできる人がいなければ機械は動かせない

 

『連合作業分析(マンマシンチャート)』の概要

 

上記以外の原因も考えられますが、いずれにせよ、問題が見つかったら、その原因を突き止めて、改善策を検討します。

上記の①~③の原因に対する改善策は以下のようなものが考えられます。

①【機械に対して人が足りていない】⇒機械を減らす。人を増やす。作業順序を変更するなど

②【機械に対して人が過多である】⇒機械を増やす。人を減らす。空いた時間にできる手作業の受注や仕事を増やす。作業順序を変更するなど

③【過不足以外の原因】⇒機械が停止した際に、作業者へ分かりやすく知らせる仕組みづくりをするなど

④【プログラミングできる人がいない】⇒勤務スケジュールを組む際、プログラミングができる人を織り交ぜるなど、適切に配置する

 

急いで付け加えますが、上記の改善策の中で『機械を減らす』『機械を増やす』『人を増やす』『人を減らす』などは、その時はいいかも知れませんが、いずれ受注量が変化した際に、減らしたものが再度必要になったり、反対に、増やしたものが全くいらなくなったりすることがあるため、慎重に検討する必要があります。

 

又『作業方法を変更する』とは、例えば、機械の段取時間が短いものを先にするなどの工夫をすることです。

機械の段取時間が長いものを先に準備すると、その長い段取時間の間、他の全ての機械が止まってしまうからです。

効率的な作業の順番の考え方やルールを策定しておくことが望ましいと考えられます。

 

2.『連合作業分析(マンマシンチャート)』の観察時のポイント

実際に現場を観察する際は、以下の点に注意しましょう。

【観察者の人数】:同一時間に、複数の人や機械を観察する必要があるため、観察者のキャパシティを考え、適切な観察者数を確保すること

【記入方法の統一】:複数の観察者各々が、別々の記入方法で記入していると、後でチャート図に落としこむ時に、大変になる可能性がある。例えば「作業をどこまで細かく分けて記入しているか」などの違いが発生し、まとめるのが大変になるなど。

【普段と違う状況で行動が変わる】:人は観察されていると、いつもより一生懸命働いたり、何かムダなことでも手を動かすようになる可能性がある

【作業/稼働時間の記入方法】:観察者の負担を小さくするために、時間は累積で記入していく。例えば、作業Aが『30秒』で、次の作業Bが『20秒』なら、作業Bは『50秒』と記入する。ちなみに、後で、作業Bの時間は『50秒-30秒=20秒』というように、差し引くことで求められる

 

『連合作業分析(マンマシンチャート)』の観察時のポイント

 

3.『連合作業分析(マンマシンチャート)』をエクセルで分析する際のフォーマット

①エクセルの分析フォーマット

以下のサイトに『連合作業分析』の結果をチャート図で視覚化するためのフォーマットがありましたので、必要であれば確認してみて下さい。

『ソリューションデザイン:http://sol-d.c.ooco.jp/soft.html

本記事の最初に掲載した『連合作業分析』のチャート図も、上記のサイトのフォーマットを少し加工して、作成したものです。

②DMから時間への変換

さて、人の作業時間や機械の稼働時間を測定する際、DM(decimal minute:デシマルミニット)で測定することもあると思います(DMなんて使っていないし、何のことかわからないという方はこの項目は読み飛ばして差し支えありません)。

しかし、上記のサイトのフォーマットでは、DMでの入力はできません。

その場合は、エクセルに以下の式を入力することで、DMを時間に変換することができますので、変換した数値で視覚化しましょう。

『=(((〇*0.6)/24)/60)/60』

※〇の部分には、DMを入力します。

 

いかがでしたでしょうか。

分析する際には、目的を理解した上で、効率的な分析手順を事前に理解しておくことが重要です。

この記事を読んで、是非実践してみて下さい。

 

『本日の気づき』

・『連合作業分析』は、人と設備のバランスの適正性を分析する手法である

・分析したら、問題が発生している原因の探索と、その改善策の検討をしなければならない

・現場の観察時には、観察される作業者の心理を考慮する必要がある

・現場の観察時には、観察者が効率的に観察できるように、事前準備が必要である

 

気づき村


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